佐々木小世里の「ちょっとだけ弾んでみる?」

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2016年 12月 19日 ( 1 )

シアターZOOで「父と暮らせば」

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札幌の演劇シーンが熱くなっている。と聞き
今年はいくつか「シアターZOO」で観劇をした。
そうそう、年始めは「教育文化会館」だっけ?雪まつり期間中に上演された「亀、もしくは、、」だった。
これが、とってもおもしろくて、次は何を見よう。と食指が沸いてきたのだ。
中央からやって来る舞台などはチケットが高くて、なかなか見に行けないけれど
札幌で作るものは比較的、ちょっと行ってみようかな?と思える金額。

先週、観たばかりの「父と暮らせば」は、なんと1000円!!
木戸銭方式で見終わった後に、あなたがどのくらいの価値があったか判断してくださいというものだが
1000円なんて、ありえない金額。
宮沢りえちゃんの映画版はテレビで見たな〜と思うけれど、あまりちゃんと覚えていなかった。
重いテーマだったかな〜。そんな気分で行くと、なんと2人芝居で上演時間90分以上という。
うれしいと思うより、長いな〜と思った。
それが、もう、素晴らしかったのだ。もう、思いっきり拍手したよ。「よかったよ〜〜!」と伝えたかったもの。
終盤の押し入れにおとうさんが。。。のシーンで涙が溢れてきて、鼻をすすりながら席を立つと
主演の2人が立っていた。美津江役の松村沙瑛子さんが、舞台ではあんなに存在感があって大きく見えたのに
思ったより小柄で驚いた。
「よかったです。観られてよかったです」伝えられて良かった。
隣りではそのままの「おとったん」役の松橋勝巳さん。おとった〜ん!と抱きしめたかったよ。

そもそも、この舞台の始まりは松村さんの「朗読でいいから、この本をやりたい」という思いからだったと
演出をした増澤ノゾムさんのブログで知った。
主体性のある想いの強さが、いろいろ巻き込んで、こんなにすばらしい作品が上演され、観た人々の記憶に残っていく。
贅沢なのは、会場にいた人たちだけが共有した時間だということ。
小さな芝居小屋だから共振度も高かったよう。
生身の人間が、その瞬間にだけ放てる光。その場にいられたことが、やっぱり得難い機会だったと、この日のチケットを買った自分を褒めてあげたい。
また、観たい。
増澤ノゾムさんブログ




by koyopab | 2016-12-19 10:17